ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

相手のプライオリティを忖度して回答する

 私が開発に携わっていたITシステムのデータベースをお客様向けに準備するため不要なテストデータを削除したものを開発を依頼している会社に作ってもらいました。私の上司がその情報を聞いて私のところにやってきて新しいデータベースでテストする必要があるのではないか?と確認に来ました。ただし、データがクリアされてしまうと今まで積み重ねたテストデータを最初から作る必要があるため無駄な手間が発生してしまう。

 不要な(使っていない)データを削除しただけだから問題ないと判断したけど、とっさに口から出た回答は

 a)「問題ない」ではなく、

 b)「折角データベースに入力したテストデータが使えなくなるからテストはやらないほうが良い」でした。

 上司は後でテストモレが発覚して問題になるのを気にして確認したのに、なぜ本質を外した回答をしたのか。

 問題ないのは私にとって自明であったため気にしていなかった。それよりも、データをクリアされてしまうと作業が大変になるテスターの気持ちを上司が理解していないと思った、ということを伝えたかったのだろう。

 上司のプライオリティと私のプライオリティが食い違っている。だから会話に齟齬が生じる。