女人幻想 森田曠平
先日行ってきた山種美術館で発見した画家、森田曠平。
その森田曠平の版画集を図書館で借りてきた。
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見る前からドキドキしたけどやっぱり借りてきて良かった。やはり森田曠平は女性をモチーフにした絵が上手いと思いました。
目(特に目に力がある)、鼻、口、一つ一つのパーツは福笑いのように個々に独立していて特徴的でいびつだけど輪郭や髪形は定規で引いたように幾何学的で正確。それを支えるように指先のしぐさが女性らしさを引き出す。静止画なのに指先まで神経が行き届いた所作が伝わってくる。さらにそれを支える幾何学的で秩序のとれた境界のある装飾により人間的な表情の美しさと機械的な装飾の美しさが自然に調和がとれていて共存している。女性なのに男らしいさばさばとした感じが伝わってくる。ねっとりした感じがない。全体的に抽象化されたデザインは絵画でなくデザインとも解釈できる。良いです。