ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

仕事仲間との関係性について

 休暇中に出張先の展示会でデモしているメンバーからTELあり。着信は午前中だったけど気付いたのが午後過ぎてから。一瞬やっちまったと思ったけど今さら連絡とっても遅いとあきらめかけた。でも、『もしかしたら困っているかも、と連絡いれてみた』。結局、その後メンバーから自分で解決したから大丈夫と連絡があったから事なきを得たから良かった。

 けれど、もしかしたら困っているかも、と連絡いれてみた』とはどういうことなんだろう。明らかに私の都合より相手の都合を優先している。なぜ相手が困っていると私がまずいと思ったのか。

 (もちろん相手を無視するという行為は会社における私の評判を貶めるという理由もあるだろうけど)困っている人を助けるべきだとうのはもっともらしい。でも、『べきだ』は人の目を気する言い方のような気がする(そうであるならば私の意見ではないよね)。それに嫌いな人間からの連絡だったら相手にしないと思う(これはこれで問題であるけれど)。

 だとすると、そのメンバーとの関係性を大切にするからか。その人が困っているイメージが思い浮かぶのが嫌だとか。無視したら次に私が困ったときにそのメンバーに助けを乞えないかもしれない。そんな感じ。そんな私を中心とした利益追求の意識のほうが私にはしっくりくる。

 

 

 

 

 

 

海外で仕事を経験できるチャンス

 私が開発していたITシステムを台湾のメーカーに紹介に行く予定だったけど帰省の時期と重なってしまってキャンセル。そしたら実家の行事がなくなったため再調整しようとしていた矢先、今日になって飛行機のチケット発行が間に合わないことが判明。今回は見送り。英語にちょっと自信がなかったのでほっとしたのが50%と、海外で仕事を経験する良いチャンスだったのに残念と思ったのが50%。

 ところが最近海外の売り込みの話が結構あるようで今年はアジア、欧州の展示会などに出展を検討しているもよう。とりあえずマネージャーに次のチャンスがあったら行かせて下さいとお願いしておいた。

 英語力に不安はあるけどコントロールできないほどの不安じゃない。むしろモチベーション上がって英語の勉強頑張りすぎて体調不良になりそうで不安。

 

 

今の辛さを乗り切る

 つらくてくじけそうなことがある。先日行きつけの床屋にいってきた。そこの美容師さんは話が上手くて毎回盛り上がる。そんな美容師さんの最近の悩みは夢にうなされること。朝起きると汗ビッショリとか。

 戦国時代の夢でとんでもなく沢山の敵にかこまれて自分は孤軍奮闘、それがとても苦しくてうなされる。その感想は、

 a) 私だったらこれ以上苦しいことが続くくらいなら死を選ぶ(敵に殺してもらう)

 b) 美容師さんは負けたくないので(苦しくても)最後まで戦う

と人によって対応の違いがあって面白い。

絶望とは「死に至る病」である、とキルケゴールは語る。それは単に、絶望は「死ぬほどつらい」という意味ではない。そうではなく、人間にとって絶望とは死に至るその瞬間までつきまとう本質的な病であり、そこから完全に免れて悟りの境地に達することなど人間にはできないということなのだ。

はじめての哲学史 竹田青嗣 西 研[編]

 私は絶望=死ととらえたけど、美容師さんは絶望を宿命として受け入れているのかも。(死後はどうなるか知らないけど)少なくとも死んだら生前の苦しみや辛いことから解放される。一方生き続ければ今の苦しみを抜けても次の苦しみがやってくる。夢の話だけでなく人生ってそんなものだと思う。

そのときつぎのことが問われる。君は「こうであった・こうでしかありえない」という事実を受け入れ、そのもとで力を尽くし少しでも悦びを受け取ろうと努力することもできる。これを受け入れず世界と生を呪って生きることもできる。それは君の自由だが、君はどちらを選ぶのか、と。つまり永遠回帰の思想は、「何のために生きるのか」ではなく、「君はいまをどう生きようと望むのか」という問いを私たちに投げかけるのである。

はじめての哲学史 竹田青嗣 西 研[編]

 苦しいことがあったとき(少なくとも私は)生きる目的といった絶対的な善を求めようとしてしてしまう(そうすれば今の苦しみから救われるから)。そしてそれを探すためにさらに深い思考にはまっていく。しかし、そもそも「何のために生きるのか」という問題に答えがだせなくて絶望する。だけど、なぜ苦しいと思うのか、どうして逃げたいと思うのか。それを掘り下げていけば少なくとも今の苦しみを解放することはできると思う。

 

 

 

 

読書感想 おもいでエマノン

 ジャンルとしてはSF。親から受け継いだ記憶を自分の記憶ととともに子供に引き継ぐ。そうやって地球に生命が発生してから30億年分の記憶を抱えながら生き続ける少女エマノンを軸に物語が展開していく短編集。まだ3話目の途中だけど個人の力だけではどうにならないニヒリズムのようなものが心に優しくささる。

 とある青年が船旅の先でエマノンと出会うシーンがあって、2人は仲良くなるけど次の朝彼女はメモだけ残して忽然と消えてしまう。13年後にたまたま駅のホームで彼女を見つけた青年はエマノンに、

「・・・・・・あれから、ぼくは君を探してまわったんだ。船の中はくまなく探したつもりだ。だから、今でも、君のメモは、ほらこの定期入れに記念に持っている。でも、あの時僕に話したのは全部本当のことだったんだね」 

おもいでエマノン 梶尾真治

 好きになった女の子のメモをずっと定期入れに残している。なんて健気。エマノンは好きだったと答えるけど青年は自分の前から彼女が去った理由がわからない。それに対して彼女は、

「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても、好きだったというおもいでは私にとっては同じことなんだもの」

おもいでエマノン 梶尾真治

30億年生き続けてきたエマノンにとって恋は数時間でも数十年でも一瞬。(きっと今まで何度とそんな経験をしてきているのだろうけど)いつか終ることが分かっている。そんなことをサラリと言えてしまう彼女はとても達観していてとても切ない。

 

 

 

自分のモノサシの作り方

 議論している時にどうも相手に言いくるめられて悔しい思いをする。相手が言いたいことを言っているだけのように聞こえるし(なかにはちゃんと一般的か検討したうえで主張している人もいるだろうけど)、一生懸命考えてきたものが否定されたような気持ちになる。くじけそうになる。

 一方で、上司の考えていた別のやり方があって、会議で自分の進め方を報告すると、「そんなやり方じゃダメだ。こうやるんだ」というように、自分のやり方を押し付けてきます。

 こうしたとき、すぐに上司の言葉を絶対ととらえて「自分が間違っていた」と思ってしまってストレスを感じてしまいがちです。でも、社会の物事、ここでは「上司の考え方」ということと、自分の心の中のこと、つまり「自分の考え方」とは一度分けて考えてみることが大切なんです。  

発達障害の自分の育て方 岩本友規

 他人の主張は絶対でなく自分の考え方と分けて考える。自分には自分の考えがあっていい。(相手の主張が通って議論が先に進む場合も大いにあるけど)そこで自分の考えを無視して相手の意見に流されない。そのことを覚えておいて後で反省してみる。

 そもそも自分の検討が足りない場合もあるかもしれない。でも大切なのは自分の原理(大切にしていることを)を意識して主張できていたか?ということだと思う。

 難しいことに普段原理は無意識で作用するから気付かない。しかし、議論でストレスを感じた時がチャンスでその時の感情にフォーカスしてみる。なぜ自分は怒るのか、くやしいと思うのか。それをたどっていけば自分の大切なものが見えてくると思っている。

 もしかしたら、そうやってみつけた自分の原理は(世間一般の常識から考えたり、論理的に考えたりして)全然妥当性がないかもしれない。そうしたらその原理を見直せばいい。そうやって自分の原理を常に意識して棚卸していく。その時の議論には負けるかもしれないけれどその反省の一歩一歩が自分の考え方のモノサシを作っていくのだと思う。

伝言ゲームで失敗

 会社で私が管理していたパソコン関する問い合わせが鈴木さん、田中さんから連続してあり。私はすでに山田さんに管理をまかせていたため、よく確認せず機械的に2通のメールを山田さんに転送。

 そうしたら山田さんから問い合わせあり。どうやら鈴木さんと田中さんは同じ目的で動いているらしいと。私が鈴木さんに確認したところ気を利かせて先に動いていたもよう。

 そこで

 a) 今後鈴木さんには直接山田さんに問い合わせする。

 b) 田中さんは連絡用のメーリングリストに山田さんを追加する

ようにお願いした。

 鈴木さんは機嫌が悪いと話がこじれるのでドキドキだったけどはっきりとお願いしたら(以外にも?)優しく了承してくれた。ありがたい。

 これで私を介さず山田さんに直接連絡がいくため混乱が少なくなるはず。

 

 

 

話をまとめられない

 先日私が説明員として参加したITシステムの説明会で話に興味を持ったお客様から連絡を頂いた。もう少し詳しい話を聞きたいとこのこと。説明慣れしていない私の話を聞いてよく連絡くれたなと思う。

 それはさておき。資料があるから一通りの説明ができるし、それに対する質問にも答えられるでしょう。問題はその後に話をまとめるのに自信がない。最近気付いたけど私はそのスキルや経験がない、まったく苦手。

 具体的な質問には答えられるけど、①相手の話や素振りからなにに興味があるか判断できない。②主題がブレまくると方向性が判らなくなる。③漠然とした質問に対してなにを答えて良いかわからない。などなど。

 お客様の依頼の内容からITシステムに具体的に興味があるわけでなく全般的に業界知識を知りたいようなイメージを受けた(つまり商談に結び付く可能性が低い)ため練習のつもりでやってみるのもありか。