ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

日本の近代史が面白い

 私は歴史が面白い。特に因果関係をひろって歴史的なイベントに発展していくのが判るのが楽しい。例えばヨーロッパの中世において蛮族が玉突き状に移動してきたらローマが滅びたとか。
 世界史も楽しいけど日本史も明治維新から戦後の復興あたりの評価史が面白くて一時期集中的に読んでいたときがある。なぜやらなくても良い戦争に突入してしまったのか?なぜ戦後の日本は世界の経済大国になったのか?判ると楽しくなってくる。本を書いた学者によって因果関係の主張は様々だけどその一貫性、納得性があるものは読んでいてとても楽しい。

 そうなると本を読むだけでは飽き足らなくて実際に当時の実態を実感したくなる。そこで東京近辺にある歴史関係の博物館をリストアップしてみる。

 

東京都江戸東京博物館

www.edo-tokyo-museum.or.jp

場所は両国。江戸時代以降風俗・文化に焦点を当てていて楽しめた。ミニチュアの模型などもあって子供づれの家族で行くと楽しめると思う。

 

聖徳記念絵画館

www.meijijingugaien.jp

新宿御苑の近くにある。明治時代を中心とした大政奉還とか江戸開城談判など絵画を見ながら歴史の流れを把握できる。じっくり見ても1時間くらいあれば全部鑑賞できる。建物も建築的に評価が高いものと思う。夕方くらいにライトアップされた外観はとても良い雰囲気。

 

昭和館

www.showakan.go.jp

九段下にある。常設展は 戦前、戦後という対照的な切り口で庶民の生活に着目した展示資料が豊富。戦時中に現地に出兵した兵隊さんと家族がやり取りする手紙を読むと泣けてきますよ。

 

憲政記念館

憲政記念館について

皇居のそば。明治維新以降の立憲や議会の歩みに着目してて展示資料もそこそこある。しかも無料。国会図書館に行ったついでに寄ったけどなかなか侮れない。意外と人が少なくて穴場、というか人気ないんだろうねジャンル的に。地味だし。でも私は好き。

 

国立歴史民俗博物館

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|国立歴史民俗博物館

千葉県佐倉市にある。今着目してるのがここ。まだ行ったことないけど原始から現代まで網羅的に整理しているライブラリは東京近辺だとここだけじゃないだろうか。東京駅から直通バスも出ているようなのでアクセスは悪くないかも。

 

 ざっと挙げてみたけど自国史に着目した博物館はいろいろある。武将とか歴史的人物(例えば坂本竜馬など)が好きな人は多いと思うけど歴史を一貫性をもって俯瞰している人は少ないのかなと思う。
 日本の初等・中等教育だと日本史は「社会」という科目を構成する一要素でしかない。一方、外国では自国の歴史というだけで一つの科目としてスポットをあてている国もあるらしい。それだけ自国のアイデンティティを自己確信することに重きをおいているということだと思う。日本は今までも変わってきたしこれからも変わっていくと思うけど国民性、もしくは、本質的なものはずっと変わっていないと思う。むしろそれを自覚して生かすことが日本を成長させる原動力になると思う。そのためにも歴史を振り返って反省することが大切だと思う。