ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

お客様のありがたさ

 今日、仕事で大きな失敗をやらかしてね。打ち合わせの場で、客先のマネージャーさんに、できないことを来年度中にできます。って堂々と答えてしまったのですよ。事務所に戻ってから、冷静になって考えてみたらね。全然無理なことが分かったわけですよ。

 焦って、マネージャーさんの、部下の方。年配の方で、この方には前からたくさんお世話になっていて。その人に相談しました。心の中では、その人からマネージャーさんに、とりなしてもらえないかと、期待していたかもしれません。

 その方は、電話で私の話を良く聞いた後に、こうおっしゃいました。「○○(私の名前)さん。確かに事情はわかりました。マネージャーと○○さんで、認識のズレがあったようですね。でも、私からはマネージャーに説明することはできません。」その後に続けて、こうおっしゃいました。「このままだと、マネージャーが上層部に来年度の達成計画を約束して、後々大変なことになります。○○さんから、しっかり話してマネージャーに理解してもらうべきです。」

 私は、その話を聞いてもっともだと思い、そのマネージャーに電話をかけて、認識にズレがあったことをお詫びして、お許しをいただきました。その時、ほんとうに救われた気がしました。

 その時思ったのはね。客先の年配の方の私に対する思いやりでした。その方は、私の甘えを察知しつつも、冷たく突き放すことなく、私のために背中をそっと押してくれたのでした。それが分った時、年甲斐もなく涙がこぼれそうになりました。

本当にお客様さまさまです。