ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

意味のない期日の延伸は無駄

 仕事の納品物の納期を決めるのに、クライアントから期日の選択肢が2つ提示される。つまり、早めの期日と遅めの期日があったとする。例えば、その差はせいぜい2日程度だったとする。

 このとき、どちらの期日を選ぶだろうか。従来の私なら、後半の期日を選んだろう。なぜなら、後半のほうが2日余裕があるから、他の仕事のやりくりが楽になるし、納品物の完成度も上がると思うからだ。

 でも、最近はそうでもないと思うようになった。きっかけは、たまたま海外出張で仕事の面倒を見て頂いた人と初めて行動を一緒にするようになってからだけど。その人は、とにかく計画の後半に余裕を持たせる人だった。つまり、できることはどんどん動いて関係者に働きかける。まず、できる範囲で早めに動く。そんな人だった。

 当初はとにかく早く動かないと商談の機会をなくしてしまう、のが理由かと思っていたのだけど。実際に行動してみて、それだけじゃないと思うようになった。

 実は、早めに行動すると後に余裕が生まれるのだ。たとえそれで失敗してもリカバリの余裕が生まれる。それだけではない。そういったポジティブな姿勢が自分のマインドを変えていくのだと思う。

 私の場合、どうしても他にも重要な仕事があるとか、成果物の完成度を上げたいとか理由をつけて、期日を遅らせてしまう。ところが、短納期の期日を自分で決断した、そういった意識が、自分の仕事に対する姿勢を変えていく。自分が仕事をコントロールしているという認識を与えるせいか、自信につながっていくような気がする。

 他の仕事があるからとか、成果物の完成度を上げるとクレームが減るとか、いろいろ理由を考えるけど、実は期日を遅らせれば、遅らせるほど、それが気になって他の仕事が手につかないし、結局たいした発展もない。

 実際、早い期日を選び、自分でコミットしてしまうと精神的に気持ちいいのだ。すっきりする。うじうじ考えて悩んでいたはずなのに、スパっとクリアになる。