ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

パートナーに興味を持ち続ける工夫

 ツイッター見てたら フォローしてる人が面白いものリツイートしてた。主人公レンズ。

パソコンのゲーム画面を模したアクリルプレートから現実世界をのぞくとヒロインが登場しそうな雰囲気になる。プレートを通してパートナーを見たら「おかえり、ずっとずっと、待ってたよ」なんて見えたらすばらしい。まあ趣味嗜好はとにかく素直にいい発想だなぁと思う。美少女ゲームが流行った20年くらい前リアルタイムだった人の妄想をくすぐる一品でしょう。

 話が変わって最近図書館で倫理学関係の本を一冊借りてきて読んでいる。

倫理的に善悪をつけにくい問題を判断しようとする実験なのだけど、その一つに不倫問題を取り上げている。話はこんな感じ。

 ディックは 妻と子供を愛しているけど妻との関係に倦怠感を抱いており近頃は燃え上がることがない。そんなときに仮想の浮気相手を紹介するサービスを見つけてディックは小躍りする。現実そっくりの仮想空間で人間そっくりの相手とセックスする。果たしてこれは善といえるだろうか。

もし仮想の浮気に反感を持つとしたら、結局のところ、肝心なのは第三者が果たす役割ではないのかもしれない。相手を傷つけるのは、誰かほかの人に目を向けることではなく、相手との関係から目をそむけることなのだ。この観点からすれば、ディックはコンピュータの電源を入れて興奮を得ようとするとき、性的関心を向けるべき相手として妻をみるのをやめた、という合図を送っていることになる。
100の思考実験 ジュリアン・バジーニ

著者は現実の不倫相手と肉体関係があるわけじゃないから問題ないとうい話でなく、パートナーから目を背けることは最も大切な関係に目を背けるという点で問題を含んでいると述べる。

 セックスはともかく大部分の人は一生を添い遂げるパートナーと良い関係でやっていく秘訣はお互いに関心を持ちつづけることだと思う。それは常に自分が成長して新しい内面をパートナーに見せていくこともあるだろうしパートナーに興味を持ち続けることも大切かと思う。じゃあパートナーに対して関心を持ち続けるにはどうするのか。趣味嗜好がどうであれ最初に挙げた主人公レンズもいいのじゃなかろうか。