ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

アニメ産業は日本を支えるのか

www3.nhk.or.jp

アニメ産業の去年の市場規模が2兆円超えとのこと。

2兆円の規模は大きいのか

 日本の歳入(収入)が国債を含めて約100兆円。一方アニメ産業の市場規模(業界や商品の売り上げの総額)が2兆円。ここから歳入に組み込まれる額をザックリ計算すると原価率が70%、税率が20%とすると約1200億円。国の歳入100兆円に対して約0.12%。ざ年ながら歳入からすると微々たるもの。

 

なにがすごいのか

 じゃあNHKが取り上げるほど何がすごいかというと成長率。記事ではおととしと比較して売上が1800億円ほど上回るとあるので昨年の売上2兆なら成長率約9%。これは今の日本の景気からすれば特筆すべきもの。

 

成長の要因

 記事では成長の要因をいくつか挙げているけどやはり海外輸出の売上が伸びたことが大きいのじゃなかろうか。市場の規模から考えれば日本は小さい。例えば、人口で換算すると日本1.3億人、アメリカ3.2億人、中国13.7億人だから売上予測は日本が1とするなら米が3、中国が13。日本は高齢化社会だからアニメ商品の購買層が若年層であることを加味すれば実際はもっと差があるだろう。それだけでなくクオリティの高いアニメを作り続けてきた努力が海外でも売上を伸ばす要因なのだろう。

 

アニメは日本を支える柱となるのか

 以前からアキラを始め日本アニメの完成度は着目されてきたけど市場規模からすればまだまだ存在感があるとは言えない。かつての高度経済成長期の自動車や液晶ディスプレイ産業のように世界を席巻するのか。自動車や液晶ディスプレイはハードだけどアニメはソフト。ソフトはメディアのインフラに乗ればハードに比べて拡散速度が圧倒的に早いため爆発力はあるように思う。だからこそ今後も魅力的なコンテンツを作り続けていってほしいと思う。