ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

働く時間を考える

 私の職場の女性はいつも自分は仕事が遅いとぼやいている。だけどそんなことはない。彼女は他の人以上に働き他の人以上に成果を上げている。会社で通常勤務をこなしたうえ帰宅後や休日は家庭の仕事をこなす。そんな環境では短時間で最大の成果を上げる工夫が必要となってくる。その結果彼女は他の人をしのぐ生産性を獲得している。
 ブロガーちきりんは生産性を高めるなら彼女のようなワーキングマザーの仕事のやり方を見習えという。

 本当は子供がいなくても、また共働きでなくても、同じことをすれば誰でも今よりよほど多くの余暇時間を確保できます。でも、ギリギリ切羽詰まったワーキングマザーでもない限り、それらを実行に移せる人は多くありません。生産性を上げなければと真剣に考えるのは「そうせざるをえなくなった人だけ」なのです。 *1

まさにそう思う。1日は24時間しかなくてそれ以上増やすことができない。仕事にせよ家庭にせよ趣味にせよ使える時間は限りがある。もしもっと自由になる時間を増やしたいと思うなら今の活動の生産性を高めるしかない。けどそれができない。(いつでも残業できるから)仕事の時間が足りないと感じない。さらに一般的に日本の会社は残業をする人ほど評価される。その結果、労働者は残業を前提にするから生産性が良くなるわけがない。

 ところが最近働き方改革なるものが耳に入るようになってきた。行政指導のため私の会社でも残業を今までより厳しく管理すると通知があったが最初は期待していなかった。ところが意外とこれが効いている。残業時間にふと周りを見回すと以前より人が少ない。実ははみんな残業なんてやりたくないのじゃなかろうか。そこに働き方改革なる大義名分ができて帰り易くなった。そんな感じかもしれない。
 働き方改革が少しでも個人の自由になる時間を増やしそれを自分や家庭のために使う。そして幸せを感じる。それがさらに生産性の向上の原動力になり残業が減っていく。そうやって人が少しずつ元気になっていければと思う。

*1:自分の時間を取り戻そう ちきりん