ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

自分のなかの「ものさし」の見つけ方

 仕事においてお互いの課題に対する認識がズレていて意見が合わないことがある。哲学の世界でも似たような議論を延々としていて自分の認識(主観)と物事(客観)は一致していると証明できないことが証明されたことになっている。よって客観が不確定なら絶対的な認識をもつことができない。その結果、解決案も不確かなものとなる。
 じゃあ、私たちは何を基準に解決案を議論しているかというと、(議論は便宜上どちらがより一般的、もしくは、普遍的かという形をとるけど)結局自分がやりたいことを主張しあっているだけだと思う。つまり言った者勝ち。(私なんかは人の意見をなるほどと聞いてしまうことがあるので負けることが多いけど)そうやってお互いの認識をスリ合わせながら解決策の妥協点やルールを確立していくのだと思う。

 ところが、そもそも私の主観があやふやで自己確信が低い結果、自信をもって主張できなかったり、相手の主張が絶対的な真実であると誤解して議論に負けることがある。これは面白くない。

 じゃあ、どうやって私の主観を鍛えるかと考える。

 哲学者フッサール現象学がツールとして使えるんじゃないかと思っている。(私の解釈だと)現象学は自己が認識する客観は信用できないため自分の知覚(つまり、見たことや聞いたこと)を基準に考えていきましょうとうものらしい。その知覚情報をもとに自分はどんな感情(悦び、怒り、悲しみ)をもったり判断するのかに焦点を当てていく。そしてその焦点部分を認識してなぜ自分はそのように感じたりや判断したのか反省すれば自分の中で主張の根拠となるべき「ものさし」が出来上がっていくのだと思う。ということでそこで現象学に関する入門書を探してみた。ここに挙げる本は未読だけど個人的に良さそうだと思ったものです。

入門書ならYahoo知恵袋先生によると

 実存からの冒険 西研

 現象学入門 竹田 青嗣
翻訳本ならamazon先生によると

 ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 エドムント フッサール

が良いらしい。今度読んでみます。