ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

人に仕事を押し付けるのがうしろめたいときがある

 ときどき人から仕事を依頼されると断れないときがある。それは人が自分の助けをもとめているのを断るのはおかしいとか、人に嫌われたくないという気持ちがあるからかもしれないけど 一番の原因は状況によって変わる損得勘定ができないからだと思う。

 私は損得勘定することが必ずしも善ではないと思うけどやはり損をすると落ち込む。でも人から頼まれると手伝おうという気持ちになる。それが自分がかかわっていた仕事だったらなおさらやってしうまう。本来なら役割を移譲した以上、私がやる必要ないのだけど私がやるべきという使命感のようなものがムクムクと沸いてくる。

 なぜこんな状態になるかというとおそらく私のなかで明確にどこまでやるという線引きができてないからということがある。なのでやってしまう。けどそうなると周りの人はあいつは何をやっているんだと怒る。まずいことに社会にでるとそのような「やる」・「やらない」を切り分ける境界は不明確な場合が多い。だからと言って不明確を理由に私ができるのに他の人が苦労するのはおかしい気がする。だから仕事を引き受けてしまう。

 逆に私からお願いできないケースというのもある。仕事をお願いするのは申し訳ないと思ったり、自分でできることはやってしまおうと思考が働く。それで結局私の力がおよばなくてギリギリになって周りの人に迷惑をかけたとしたらそれは善どころか悪である。でも私はどこまで人にお願いしていいのか判らなかったり、どこまで自分がやればいいかもわからない場合がある。だから全部自分でやってしまおうと思考が働くのかもしれない。
 私たちのほとんどは会社という社会に属している。意外なことに会社はそのあたりの役割分担が不明確である場合が多い。例えば、リーダーや部下といったヒエラルキーとか職場内の係の仕事とかあるけどそういった前提条件があっても不明確な場合がしばしばある。意識して線引きすることは大変だと思うけどその線引きを決めることができるのは自分だけだと思う。だから私は自己確信をもって仕事をお願いすることに後ろめたい感情を持つことはないと思う。