ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

自分の正義を大切にすること

 私のよくない癖なんですけどね。すぐ、"勝ち"、"負け"で考えてしまうのです。その間がないのです。これって、実はすごい損してるんじゃないかと。

 人って、それぞれ自分の原理で動いていて、それを外からから見ると、理に適っていたり、理不尽だったりしてね。だから、人同士がぶつかると、どちらが正しいか、もめるのです。でもね、原理を持つことは悪くないのです。それぞれの、正義があるってことですから。自分の正義を守るから、ブレずに生きていけるのだと思います。

 問題は、相手に自分の正義を徹底的に押し付けたり、自分の正義をまるっきり無視して相手の正義を受け入れてしまうこと、じゃないでしょうか。前者であれば、相手が非協力的になるし、後者なら、自分を殺してしまう。

 私の場合、どちらかというと、後者のケースが多いのです。でもね、人から押し込まれても、自分の正義と照らし合わせて、ちょっとでも、あれっ?、て思ったら、反撃できないか考えてみましょう。そこで、かっこつけたり、判ったふりをして、相手の要求を鵜呑みにするのは、やめましょう。直観的に、あれっ?、て思うのは、もしかしたら、自分の正義に沿わないからかもしれません。そうであるならば、自分の気持ちに素直になりましょう。

 反論してみて、その結果、負けることもあるかもしれません。でもね、それでも良いのです。一時的であれ、一部であれ、負けても良いのです。完全な負けはだめですけど。自分の正義を通した、と感じられることが大切なのです。

以下、北村薫先生の『鷺と雪』から引用。

 善く師する者は、陳せず
 善く陳する者は、戦わず
 善く戦ふ者は、敗れず
 善く敗るる者は、亡びず

原文は漢詩の引用だそうです。上手く戦えば、負けることがない。そして、負け方が上手い人は、決して自分を見失わない。自分も、そう思います。