ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

人に何を求めるか、考えて行動すること

 会社務めのため、人と一緒に仕事をすることがあります。そのとき、人に何を求めるか意識して行動しているか、という話。例えば、私のようなシステムの開発リーダーは、一緒に仕事をしている人に対して、品質を求めるのか、納期を求めるかで、その人に対する働きかけが変わってくるのです。

 自分の場合、その何を求めるか、て部分が不明確だったため、一緒に仕事をする人に出す指示が不適切で、結果として、成果物の品質は低下するし、納期が遅延。人が思った通りのものを作ってくれないのは、その人の当事者意識が問題と、収斂していたものでした。しかし現状がいっこうに改善しないため、ストレスばかりが溜まっていく毎日。

 でもね、人が自分の思うとおりに動くってのは、まずありえないんですよね。もしかしたら、徹底的にはりついて、指示しつづければできるかもしれないけど、そうなると自分の仕事が進まないので、現実的でない。それに、新入社員のように、これから仕事を覚える人を除いて、はりつかれるのに良い思いをする人は少ないでしょう。かといって放任だと、その人の裁量に任せきりになってしまうため、想像したものと違う成果物が出来上がってしまう。

 そこで、時間という制約条件の中、何を求めるのか明確にして、その対策に注力するわけです。私の場合だと成果物の品質を求めているわけです。でも、品質をあげるために、自分の時間の大部分をさくことができない。そこで考え付いたのは、最初の課題整理だけ入ること。そうすれば、成果物としてずれたものが出来上がる可能性が低い。

 要するに、気にする観点によって、人に対するアクションを変えなければいけないのです。成果物の品質を気にするなら、途中のレビューを手厚くするんだけど、納期を重視するなら、1週間毎に進捗率を管理するとかね。今までこの観点を曖昧にしていたから、上手くいかなかったんじゃなかろうか。