ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

技術トレンド調査について

 中期計画にのせるサービスを開発するため、研究所に委託する基礎技術の開発ロードマップを考えていた時に、ふと思いついたことを整理しました。以前、ちょっと記事に書きましたが、今日は技術トレンドに対する考察。 

halfday.hatenablog.com

  私の会社のように、先進的な技術を採用した(少なくとも建前ではそうなっています)サービスを売りにする場合、その業界に関する技術トレンドをおさえておく必要があります。例えば、私はWebサービスを開発しているので、今だと機械学習やAIが該当します。

 当然、現時点の技術を調べることから始まり、サービスとの整合性を検討することも大切ですが、それで満足してしまうと、下記の罠にはまります。

  1. 今の技術をベースにサービスを考えると、その延長線上のものしかできないため、他社と似たり寄ったりのものしかできない。
  2. 世の中にない、まったく新しい技術を考えようとする。

1だと、上司からつまらないと却下されて、話が先に進まない。かと言って2だと、それを生業とする研究所レベルの知識や経験が必要であり、難易度が高くて、手が出ないため、これも同じく話が進まない。

 そこでどうするかと言うと、その技術に関する、なるべく最新の入門書をいくつか読みます。その中で、世の中よりもちょっとだけ先のことを予測している部分があれば、しめたもの。その時点で、ある程度その技術に関する知識が蓄えられているはずなので、あとは自分の直観と、技術予測を組み合わせて最終ゴールを決めてしまうのです。そうなると、あら不思議、まるで近未来で実現できそうな、かっこいいサービスができてしまうのです。この方法のメリットは、情報源として確かなところから出てくるトレンドをベースにしているため、技術の裏付けに説得力が出てくることです。つまり、聞こえが悪いですが、業界で知名度のある専門家のフレームワークに乗っかって、サービスを確立しているため、反論しようがないのです。

 今まで、さんざん上司から、お前は情報をあまり調べない、と言われていたのは、こういう訳じゃなかろうか。