ポコあポコ

タイトルは学生時代に読んでいた小道迷子さんの競馬の4コマまんがから頂きました。登場するゆるくて憎めないキャラクターが良いです。

孤食の人 パーコー拉麺 万世拉麺・有楽町店

 とある用事を済ませたあとで有楽町にある万世拉麺にいってきた。

 毎年8/5(土)はパーコーの日。通常850円のパーコー拉麺が500円になるらしいと情報を得てやってきた。

 

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新橋駅前の有楽町ビルの地下1Fにある。表にある券売機でチケットを購入して入店。

 

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 10分くらいでやってきた。メインの具は厚み1cmくらいで表面を揚げた豚肉。付け合わせにホウレン草(?)、しなちく、ネギ。麺はやや太め。

 最初に1口スープを飲んだけど素朴な感じ。お肉は表面がカリカリして食感が良い一方、中はとろけるように美味しい。もし居酒屋メニューにこのお肉があったら500円くらい出していい気がする。

 

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 麺、野菜、肉、たまにスープとローテーションを回しながらお行儀よく食べ進めていたらお肉と麺が余ってしまった。もうちょっと野菜が多いとバランスが良いのに残念。私は食べるのが遅いため麺がどんどん伸びて増えてしまう。ちょっときつくなってきた。

 

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ラー油や胡椒で気分を変えつつなんとか完食。ごちそうさまでした。

相手のプライオリティを忖度して回答する

 私が開発に携わっていたITシステムのデータベースをお客様向けに準備するため不要なテストデータを削除したものを開発を依頼している会社に作ってもらいました。私の上司がその情報を聞いて私のところにやってきて新しいデータベースでテストする必要があるのではないか?と確認に来ました。ただし、データがクリアされてしまうと今まで積み重ねたテストデータを最初から作る必要があるため無駄な手間が発生してしまう。

 不要な(使っていない)データを削除しただけだから問題ないと判断したけど、とっさに口から出た回答は

 a)「問題ない」ではなく、

 b)「折角データベースに入力したテストデータが使えなくなるからテストはやらないほうが良い」でした。

 上司は後でテストモレが発覚して問題になるのを気にして確認したのに、なぜ本質を外した回答をしたのか。

 問題ないのは私にとって自明であったため気にしていなかった。それよりも、データをクリアされてしまうと作業が大変になるテスターの気持ちを上司が理解していないと思った、ということを伝えたかったのだろう。

 上司のプライオリティと私のプライオリティが食い違っている。だから会話に齟齬が生じる。

 

感情を無視すると自分が苦労する

 私が関わっていたITシステムの引継ぎ作業が延長されました。担当マネージャーによると開発納期が8/Eに延伸したため私の担当する作業が再発生するとのこと。いつまでも引継ぎ作業が終わらないなぁ、と思いつつ承諾。

 会話中マネージャーがすまなそうな顔をしているのでなんでだろ?と考えてみた。そうしたら当初7/Eが開発納期なので私の作業も7/Eまでに完成するように煽られていたのでした。けれど8月に入ったとたんに納期が1カ月延伸となった。明らかに納期が遅れることが分かっていたのに黙っていたってどういうこと?それに気づいたのは帰宅してから。やはり私は理解が遅れてやってくる。

 納期が遅れがちなのは薄々判っていたため私は機械的に承諾してしまったけど、本来なら怒っても良かったところ。でも、そもそも『理解が遅れてやってくる』から怒りようがないんだよね。

 だとすると『理解が遅れてやってくる』状態にならないようにすればどうすれば良いか。理解に必要な前提の情報は全てそろっていたから問題ない。他の理由を考えてみると、

  1. リアルタイムの会話内容にフォーカスし解決しようとするあまり前提情報を加味した検討が漏れている。つまり考えるスコープが狭い。
  2. 1つめに関係するけど何故今回のような問題が発生したのか根本的な原因を見つけようとしていない。
  3. 自分が困っている。という感情が欠落(感情を無視)している。

 3つ目かな。私の感情を無視しているから当然の帰結として私が承諾(つまり、我慢)すれば事態は解決する(つまり、1や2の検討は必要がない)となってしまう。やれやれ。

 

 

 

 

仕事仲間との関係性について

 休暇中に出張先の展示会でデモしているメンバーからTELあり。着信は午前中だったけど気付いたのが午後過ぎてから。一瞬やっちまったと思ったけど今さら連絡とっても遅いとあきらめかけた。でも、『もしかしたら困っているかも、と連絡いれてみた』。結局、その後メンバーから自分で解決したから大丈夫と連絡があったから事なきを得たから良かった。

 けれど、もしかしたら困っているかも、と連絡いれてみた』とはどういうことなんだろう。明らかに私の都合より相手の都合を優先している。なぜ相手が困っていると私がまずいと思ったのか。

 (もちろん相手を無視するという行為は会社における私の評判を貶めるという理由もあるだろうけど)困っている人を助けるべきだとうのはもっともらしい。でも、『べきだ』は人の目を気する言い方のような気がする(そうであるならば私の意見ではないよね)。それに嫌いな人間からの連絡だったら相手にしないと思う(これはこれで問題であるけれど)。

 だとすると、そのメンバーとの関係性を大切にするからか。その人が困っているイメージが思い浮かぶのが嫌だとか。無視したら次に私が困ったときにそのメンバーに助けを乞えないかもしれない。そんな感じ。そんな私を中心とした利益追求の意識のほうが私にはしっくりくる。

 

 

 

 

 

 

海外で仕事を経験できるチャンス

 私が開発していたITシステムを台湾のメーカーに紹介に行く予定だったけど帰省の時期と重なってしまってキャンセル。そしたら実家の行事がなくなったため再調整しようとしていた矢先、今日になって飛行機のチケット発行が間に合わないことが判明。今回は見送り。英語にちょっと自信がなかったのでほっとしたのが50%と、海外で仕事を経験する良いチャンスだったのに残念と思ったのが50%。

 ところが最近海外の売り込みの話が結構あるようで今年はアジア、欧州の展示会などに出展を検討しているもよう。とりあえずマネージャーに次のチャンスがあったら行かせて下さいとお願いしておいた。

 英語力に不安はあるけどコントロールできないほどの不安じゃない。むしろモチベーション上がって英語の勉強頑張りすぎて体調不良になりそうで不安。

 

 

今の辛さを乗り切る

 つらくてくじけそうなことがある。先日行きつけの床屋にいってきた。そこの美容師さんは話が上手くて毎回盛り上がる。そんな美容師さんの最近の悩みは夢にうなされること。朝起きると汗ビッショリとか。

 戦国時代の夢でとんでもなく沢山の敵にかこまれて自分は孤軍奮闘、それがとても苦しくてうなされる。その感想は、

 a) 私だったらこれ以上苦しいことが続くくらいなら死を選ぶ(敵に殺してもらう)

 b) 美容師さんは負けたくないので(苦しくても)最後まで戦う

と人によって対応の違いがあって面白い。

絶望とは「死に至る病」である、とキルケゴールは語る。それは単に、絶望は「死ぬほどつらい」という意味ではない。そうではなく、人間にとって絶望とは死に至るその瞬間までつきまとう本質的な病であり、そこから完全に免れて悟りの境地に達することなど人間にはできないということなのだ。

はじめての哲学史 竹田青嗣 西 研[編]

 私は絶望=死ととらえたけど、美容師さんは絶望を宿命として受け入れているのかも。(死後はどうなるか知らないけど)少なくとも死んだら生前の苦しみや辛いことから解放される。一方生き続ければ今の苦しみを抜けても次の苦しみがやってくる。夢の話だけでなく人生ってそんなものだと思う。

そのときつぎのことが問われる。君は「こうであった・こうでしかありえない」という事実を受け入れ、そのもとで力を尽くし少しでも悦びを受け取ろうと努力することもできる。これを受け入れず世界と生を呪って生きることもできる。それは君の自由だが、君はどちらを選ぶのか、と。つまり永遠回帰の思想は、「何のために生きるのか」ではなく、「君はいまをどう生きようと望むのか」という問いを私たちに投げかけるのである。

はじめての哲学史 竹田青嗣 西 研[編]

 苦しいことがあったとき(少なくとも私は)生きる目的といった絶対的な善を求めようとしてしてしまう(そうすれば今の苦しみから救われるから)。そしてそれを探すためにさらに深い思考にはまっていく。しかし、そもそも「何のために生きるのか」という問題に答えがだせなくて絶望する。だけど、なぜ苦しいと思うのか、どうして逃げたいと思うのか。それを掘り下げていけば少なくとも今の苦しみを解放することはできると思う。

 

 

 

 

読書感想 おもいでエマノン

 ジャンルとしてはSF。親から受け継いだ記憶を自分の記憶ととともに子供に引き継ぐ。そうやって地球に生命が発生してから30億年分の記憶を抱えながら生き続ける少女エマノンを軸に物語が展開していく短編集。まだ3話目の途中だけど個人の力だけではどうにならないニヒリズムのようなものが心に優しくささる。

 とある青年が船旅の先でエマノンと出会うシーンがあって、2人は仲良くなるけど次の朝彼女はメモだけ残して忽然と消えてしまう。13年後にたまたま駅のホームで彼女を見つけた青年はエマノンに、

「・・・・・・あれから、ぼくは君を探してまわったんだ。船の中はくまなく探したつもりだ。だから、今でも、君のメモは、ほらこの定期入れに記念に持っている。でも、あの時僕に話したのは全部本当のことだったんだね」 

おもいでエマノン 梶尾真治

 好きになった女の子のメモをずっと定期入れに残している。なんて健気。エマノンは好きだったと答えるけど青年は自分の前から彼女が去った理由がわからない。それに対して彼女は、

「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても、好きだったというおもいでは私にとっては同じことなんだもの」

おもいでエマノン 梶尾真治

30億年生き続けてきたエマノンにとって恋は数時間でも数十年でも一瞬。(きっと今まで何度とそんな経験をしてきているのだろうけど)いつか終ることが分かっている。そんなことをサラリと言えてしまう彼女はとても達観していてとても切ない。